FIDEAオリジナル工法 登り梁工法

FIDEA独自の工法である「登り梁工法」の特徴を解説
在来工法の欠点を解消した工法登り梁工法の特徴とメリット


垂木を使わない
野地板が30㎜の厚板
完全な屋根外断熱
輻射熱を抑える通気層
3重の防水層
小屋裏空間を最大限活用できる仕組み
天井高が高いのに、全体像は低い家

①垂木を使わない ②野地板が30mmの厚板

登り梁工法は流れ野地板工法より強度を更にUPしたバージョンです。
これにより1.5階建てや2.5階建てが可能になりました。容積率や敷地面積によって制約をうけていた、床面積が画期的に変わります。

登り梁工法になると、30㎜厚板野地は変わりませんが、貼る方向が変わります。流し野地板工法は屋根の流れる方向ですが、登り梁工法は90度回転して横方向となります。この厚板は室内の天井も兼用しているので室内の印象が大きく変わります。

厚板を施工した後、ルーフィング(防水シート)を施工します。これは3重の防水対策の1重目です。

在来工法では一般的な「垂木」や「合板12㎜野地板」を使用しません。その代わりに厚み30㎜の厚板を使用します。こうすることで、室内は水平天井ではなくなり、屋根の形状と同じ傾斜した天井面が出来上がります。これは、小屋裏が無くなるという事でもあり、今まで使用しなかった「小屋裏」を活用します。また、天井面が無垢材となるため、室内空間が広くなり、天井高さも上がります。この無垢材の天井は高級感と木の香りに包まれます。

建材を多用した現在の住宅とは全く違うものとなり、本物志向、天然素材を重視している方にはピッタリです。
また、主要構造体に直接厚板を取り付けるため、建物の剛性も気密も在来工法とは違い格段に高くなります。

③完全な屋根外断熱

登り梁工法 屋根断熱図 (青い部分が断熱材)

在来工法 屋根断熱図(青い部分が断熱材)

登り梁工法の断熱方法で厚板の家に屋根全面に敷かれています。前面に断熱材が敷かれているため断熱欠損は無く、断熱材本来の性能が発揮できます。

一方、在来工法は垂木の間に断熱材が敷かれています。木材である垂木は断熱材ほど断熱力は無いので木材の部分は無断熱状態になります。この部分から外部や内部へ熱が自由に動くこととなり、断熱欠損ともいえる部分となります。これでは無いよりマシですが、断熱材の性能を生かすことができません。

FIDEA 登り梁工法 屋根の平均熱貫流率 U=0.218一般的な屋根もしくは天井断熱の仕様 U値=0.5~1となっており、FIDEAオリジナル流し野地板工法 及び FIDEAオリジナル登り梁工法 の屋根外断熱工法は、その半分の数値となっています。
・U値は、住宅の断熱性能を評価する際に重要な数値であり、U値が小さいほど断熱性能が高く、省エネ、快適性、耐久性の向上につながります。

横から見た図です。青い部分が断熱材ですが野地板にピッタリと全面に施工されています。また、小屋裏空間の束柱は中央にしか無いのが特徴です。強度的にも構造材(梁、母屋)+登り梁のダブル構造で、トラス構造となり最強です。
また、流し野地板工法と同じく、構造体に野地板が直接接続され、地震時の水平にかかる力に対抗する事ができます。
その結果、小屋裏空間に柱ばかりが無い空間が確保できるようになり。この部分を流し野地板工法よりも部屋の空間として使用する事も出来、また、LOFT空間としても活用できます。

流し野地板と登り梁工法どっちを選んだらいいの?
登り梁工法
1.5階建て、2.5階建てのように、同じ大きさで1.25倍の面積が欲しい方、狭小地などの問題で面積が確保する事が難しい方は「登り梁工法」がお勧めです。また、建物の強度等にも関心が高い方に向いています。

流し野地板工法
少し部屋面積を増やしたい。LOFT等を活用したい。とお考えの方は「流し野地板工法」が向いているのではないでしょうか?登り梁工法よりも少しコストダウンできます。

④輻射熱を抑える通気層

断熱材の上に「胴縁」を施工します。これは通気層と呼ばれる熱を逃がすシステムを構築するものです。

胴縁の上にサービスボード12㎜を伏せていきます。これは、板金屋根の場合に必要となるものになります。屋根仕上げが板金の場合、雨の音等の騒音を弱める役目で、瓦仕上げには必要ありません。

最後に遮熱ルーフィングを伏せて、最終的な屋根仕上げをして屋根は完了します。

⑤ 3重の防水層 雨漏れの心配なし!

屋根の防水対策も完璧
屋根の防水対策も完璧です。在来工法はルーフィング(防水シート)+屋根仕上げ材となっているの対して、FIDEAオリジナル工法は3重の防水対策をしています。
野地板(30㎜厚板)の上にルーフィング(防水シート)、その上に遮熱防水ルーフィング、その上に屋根仕上げ材となっています。特に2枚目の遮熱防水ルーフィングは熱を反射し防水もするといった2重効果もあります。

登り梁工法の断面解説

流し野地板工法の特徴でもある、外断熱工法と屋根通気システム、そして、3重にめぐらせれた防水システム。
屋根通気システムは、
屋根材を太陽熱で暖められた熱を室内に影響させないシステムです。これは太陽熱や屋根材からくる熱を空気で排熱してしまうシステムであり、これにより、断熱材だけの熱防御に頼らずにすむものとなります。

屋根上に夏場水をかけ屋根材を冷やして、室内の影響を下げるシステムがありますが、この水を撒くコストがかかります。しかし、空気であれば無限に無料で使用する事ができ、この通気を動かすものも、自然現象で補っているので、エネルギーコストもかかりません。

また、屋根材の各所を適切な温度にすることができるため、材の劣化・耐久性を大幅に延長する事ができるシステムともいえます。

⑥小屋裏空間を活用できる仕組み ⑦天井高が高いのに、全体像は低い家

Fideaオリジナル工法と在来工法の断面の図です。
左図 FIDEAオリジナル工法  右図 在来工法
FIDEAオリジナル工法は、小屋裏空間を利用することで室内の高さが在来工法に比べ高くなっています。また外壁の高さもFideaオリジナルに比べ在来工法は高くなっています。反対に在来工法は室内高さは低いですが、外壁高さはFIDEAオリジナル工法より高くなっています。

「室内天井が高いのに、外壁の高さは低くなる。」

なにか矛盾しているように見えますが、小屋裏空間を活用すればこのような現象が起きます。それでは何故このような工法にしたのでしょうか?

FIDEAオリジナル工法は図のごとく、室内天井高さを上げて広々とした空間を確保したうえで、建物外壁や建物全体の高さを抑えています。

外壁の高さを抑える
外壁の高さを抑える事によって、外壁面積が在来工法に比べ少なくなります。この外壁はコストがかかる部分なので、削減すると大幅なコストダウンになります。また、建物の低重心化によって地震や防風等の災害に強くなります。

室内の高さを上げる
室内天井高さを上げることによって、狭く感じた広さもとても広く感じます。また、余分に高い部分はLOFT等に活用し、ちょっとした趣味部屋や物置等様々に活用できます。
法律上の床面積が同じであれば、LOFTを活用すると最大1.5倍の床面積が確保でき、「小さく建てて大きく暮らす」といった事ができるようになります。これは全体金額から床面積坪数を割る、建物坪単価にすると非常に割安になる事でしょう。

様々なメリット・コストダウンによって弱点を解消し、出来上がったFIDEAオリジナル工法はいかがでしょうか?

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