Traditional frame construction method
在来工法(屋根構造)
在来工法(屋根構造)は、木造住宅 在来軸組工法の一般的な屋根構造です。
梁・束柱・母屋の状態
垂木施工した状態
屋根断熱材を施工した状態
在来工法は木造住宅で一般的な屋根構造です。屋根裏部分に束柱を設置し母屋という部材を設置して屋根のベースとなる野地板を施工し、防水用のルーフィング、そして屋根の仕上げ材となる瓦や板金屋根を施工していきます。この一般的な在来工法は屋根裏ができるということです。
また、部材点数も少なく比較的簡単な構造であるため、施工時間も少なくて済み、コスト面でも安価にすることができます。
垂木や断熱材を設置したのちに、「野地板」と呼ばれる屋根面の下地を設置します。一般的には合板12㎜での施工が一般的です。
野地板を施工した後、防水層として「ルーフィング」というものを設置して、その後屋根仕上げ材を施工します。
上記の図は、在来工法のカット図です。今まで出てきた耳慣れない用語はどの部分になるのかを図に表しています。ルーフィング以降は瓦や板金等の仕上げ材を施工して屋根は完成します。
この在来工法は、安価で単純な構造であるため一般的に使用されていますが、デメリットもあります。
デメリット1.断熱材が垂木の間に入れてありますが、垂木の部分には断熱材がありません。その為、熱が内部、外部から自由に行き来することができ、せっかく断熱材を入れたのにその効力が半減してしまいます。
その為、部屋の天井面裏に設置する場合も多く、その場合、図のように屋根面には断熱材はありません。
天井面裏断熱と小屋裏、屋根無断熱もデメリットになってきます。
2.小屋裏の温度
また、この小屋裏空間は、断熱面が屋根面に無いと、冬は低温(0℃近く)、夏は高温(70~90℃)になってしまいます。特に夏、小屋裏が高温になってしまわないよう、換気口を設けますが、相当通気が良くないと解消する事が難しいでしょう。
そうなると。屋根裏70℃~90℃の温度が室内に影響します。一般的な建物の屋根直下の部屋が暑いのはこれに原因がある場合が殆どです。また、高温多湿の空気が小屋裏に入ることで「結露」を引きおこす事例が多々あり。これが原因で屋根部から腐食や劣化を引きおこし建物の耐久性が格段に下がっていきます。せっかく建てた家が20年程で老朽化してしまいます。
3.小屋裏の活用
小屋裏空間はコストをかけて作っていますが、実際は使用することは殆どありません。それは小屋裏空間には多数の束柱があるため柱だらけでとても使いにくいからです。無理に作ってもこの柱の多さと空間の狭さで実際使用していない事が多々あります。また、上記「小屋裏の温度」の問題で極端に暑くて、寒くて使えない、それが原因で物を置いておけないといった事も多々見受けられます。
この在来工法は、メリットもありますが、デメリットもあります。
フィデアでは、このデメリットを解消すべく独自の工法を編み出しました。
それが
Fideaオリジナル 流し野地板工法
Fideaオリジナル 登り梁工法
です。費用は在来工法より少しコストアップになりますが、費用対効果は抜群です。ローコスト建物にこだわっていなければ、このFIDEAオリジナルの屋根工法を選択する事をお勧めします。
屋根断熱は押出法ポリスチレンフォーム断熱材 3種bC 55mmを標準としていますが、コストダウンや更なる性能UPを望まれる方のために数多くのオプションを用意しております。また、ご希望により天井断熱もできます。
断熱材オプション・押出法ポリスチレンフォーム断熱材 3種bC(屋根断熱)
55㎜以上 5㎜単位で増やすことができます。*在来工法屋根は最大75㎜ FIDEAオリジナル工法では最大100㎜まで 厚みを増すと価格が上がります。
・フェノールフォーム断熱材 (屋根断熱)
55㎜以上 5㎜単位で増やすことができます。*在来工法屋根は最大75㎜ FIDEAオリジナル工法では最大100㎜まで 押出法ポリスチレンフォーム断熱材 3種bcより価格は上がります。また厚みが増すことで価格が上がります。
・グラスウール(天井断熱)
密度 ・10kg/㎥ ・16kg/㎥ ・24kg/㎥
厚み ・100㎜ ・200㎜ ・300㎜ ・400㎜
*ローコストですが、密度や厚みが上がると価格が上がります。
・吹き込みファイバーエース(天井断熱)
密度 55kg/㎥ 厚み100㎜
*非常に高い断熱性能と遮音性が得られます。価格は上がります。
この他にも多数のオプションを用意しております。上記以外のオプションを希望される場合はお知らせください。