@B@④友人が家を建てたというので、お祝いを兼ねて見に行ったところ
「こんな凄い家見た事ないぞ!!」
と驚いたKさん夫婦。
更に話を聞くと
「暮らしやすく快適」
「1年を通して光熱費も抑えられるて、ランニングコストが少ない」
と聞かされ、今まで思っていた、知っていた家と全く違うと感じたようです。
一見どれでも家なんて見た目が違うだけで中身は殆ど一緒と思っていたのですが、ビルダーによっては自分たちの創造の範囲を超えた「家つくり」をしている業者がいると知りました。
早速友人が建てた業者を紹介してもらい「私たちの住まい造り」が始まりました。@@
住まい造りへの第一歩
何から考えればいいのか? 自分の好きなスタイルは? 一体何を伝えれば分かってもらえるのか?
これから始めて住まい造りをスタートさせるわけですから、右も左もわからなくて当然です。
この事をまず最初に伝えると、返事はコレでした。
住まいのテーマを決めましょう。
そこで考えた「私たちだけの住まい」への要望は「海・風・爽やかさ」です。
このテーマを基に色々な事を話し合います。普段の生活スタイルや休日の過ごし方、好きな食べ物や趣味の話等、様々なテーマで話をします。この間には全く間取りの事や必要な部屋の要望などは話していません。
この和気あいあいとした雑談に近い話し合いの結果に沿うべく様々な間取りを検討し、そして細部まで慎重に検討し素材やデザイン、そしてコストに見合う全体的なバランスを重視してPLAN制作を始めます。
「外観は爽やかな色使いを心掛ける」
海を感じさせる色使いにしましょう。こんな呼びかけに応じてくれた施主さんに、ポイント的に爽やかなブルーを入れる事を提案させて頂きました。まあ、周りに海は無いので・・・これは言わない事にします。ホワイトとブルーの2色を使い、スッキリ、シンプルなイメージへ向かせます。
「1階はLDKを中心に」
家族が何時も集まるLDKに、爽やかさと風を呼び込むには、どうすればいいのか?
各部屋がLDKに向いている間取りとしました。家族一人一人がLDKに向かい風(変化)を起こす。
そのLDKはスッキリとした開放的な空間として爽やかに呼び込んでくれます。
「アウトドアリビング」
建物の外にある空間ですが、LDKの大きな窓に面しており、この窓を開放するとリビングの延長として使えるようにしました。「アウトドアリビング」の名の通り外にあるので、しっかりとした屋根が付いており、普段は洗濯物の干場としても使用する事が出来ます。キッチンにも洗面所にも近いアウトドアリビングは第二のリビングとして普段使いができる空間です。
SURF HOUSEⅡ - Spherical Image - RICOH THETA
「和室は普段使い」
和室入り口の開口を大きく取り、普段はLDKの一部のように使用できます。また、建具を閉めれば個室として、来客用の部屋としても使える和室になります。
和室は客室として作ったので普段は使用していないので勿体ない。
こんな話を時々耳にしますが、本当にもったいない話です。
この和室はウッドデッキ(アウトドアリビング)にも面しており、床の高さが全く一緒なのでサッシを閉めた状態でもガラス越しに続くデッキ床が部屋を広く感じさせます。
「オープンな階段」
LDKの中に階段を取り入れました。余分な壁を無くし開放的な印象にする為です。しかし、冬寒くないの?冷暖房費が・・・と、心配されるかもしれません。この心配を無くし、開放的な間取りのPLANを実現させるには、基本的な断熱・気密性能が必要になります。FIDEAの建物は十分+αな断熱・気密性能を実現しており、OPENな間取りを提案できるようにしています。
「リビングに吹抜け」
リビングは吹抜けになっており、一番高い所で5m程あります。一般的な室内の高さが2.4m程なので約倍の高さですが、天井が屋根の傾斜と同じになっており、低い場所では3mぐらいです。この大きな空間は「LDKを中心に」へ重要な要素となっています。
吹抜けは寒いといった意見もありますが、それは建物の気密・断熱性能が悪いからです。
容量の大きな空間は熱環境のコントロールに膨大なエネルギーを費やします。
その大きな空間で作られた熱エネルギー(冷房・暖房)は、気密と断熱がしっかりしていないと、どんどん建物外に放出されてしまうのです。
この建物は、内外断熱(約150㎜厚の断熱材)で建物全体がすっぽりと覆われており、次世代省エネ基準の更に上をいっているので、このような設計が可能で、住んだ後の不満を解消しています。
また、吹抜けの活用ですが、多くの方が平面図を見ながら
「ここの窓と、ここの窓を開けると風が流れる」
といった事を考えていますが、その考えは余程風が強くないと考えていたように風は流れません。
多少考えていた通りにはなりますが。強い風が吹く場合は窓を閉めてしまいますね。
さて、強い風の場合は外部から室内に入った風は室内の温熱環境に影響され、上下に動きます。
室内より暖かい風は上昇し、冷たい風は下に動きます。
寒い冬の風は取り入れたくないので、主に窓を開ける爽やかな風を取り込むには、室内より暖かい風です。
吹抜け空間はこの暖かい風を利用し上昇気流をつかって2階まで風を送り、建物最上部から放出します。この上昇気流をりようするこにより、風が弱い状態でも、室内には爽やかな風がまきおこります。
また、冬は窓を開けず暖房します。暖かい空気は上昇し2階まで温めます。一部は吹抜けに設置したシーリングファン(扇風機)で下に送る事により、室内の空気が混ぜられ全体的に一定の温度となります。
住んでいる家を上から見下ろす事は、あまりありません。
吹抜けを作る事によって、視覚的にも住まいを楽しむコトができます。
@①*NFIDEA SURF HOUSEⅡ@@
2階ホール、階段手摺も本棚や飾り棚として使用しています。
@①*NFIDEA SURF HOUSEⅡ@@
トイレも一工夫。トイレ洗剤や予備のトイレットペーパーをカッコ良く収納できるスペースを作っています。また、トイレ背面の壁にもアクセントとして、違う素材を使用してます。
@①*NFIDEA SURF HOUSEⅡ@@
LDKがダイナミックな感じに仕上がっています。開放的で一見複雑な構成ですが視覚的に有効です。キャットスペースがありそこから見下ろすリビング空間。さらに、寝室が吹抜けに面しており、ガラス窓を介して吹抜けが見下ろせます。
@①*NFIDEA SURF HOUSEⅡ@@
Sanitary
@①*NFIDEA SURF HOUSEⅡ@@
Sanitary
広さ・収納・機能・最適な広さにデザイン性を加味しています。洗面化粧台に必要なタオル掛けも自社制作で設置し、収納と機能性にデザイン性を加えています。
洗面ボールも幅1m以上の広さを持つカウンター上に洗面ボールを設置しスッキリとした水栓蛇口、全面パネルはタイルを使い、衛生面や掃除のしやすさ、汚れにくさを考慮して制作しています。
更にサニタリースペースで化粧等をされる方の為の収納スペースが鏡後ろに十分と言えるほど確保されています。ゴチャゴチャとしがちなスペースですが、機能的に収納し本当に使えるサニタリーです。
寝室です。夜は落ち着いた雰囲気の中で眠りにつき、朝は気持ちよく目覚めたいものです。
過剰な装飾を避け、適度な広さで設計されたこの寝室は6帖ほどの広さしかないのですが、多くの方が
「もっと広く見える」
「解放感がある」
と感想を述べられます。
同じ6帖の広さでも設計が変われば、全く違う広さに感じるものです。
Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA
FIDEAの住宅のほとんどは、”小屋裏”と呼ばれる空間がありません。
通常あるこの”小屋裏”までを居室として使用する事により、天井高のある開放的な空間が出来上がります。
また、一般的な収納に更にプラスのWCL(ウォークインクローゼット)があり、このWCLがあることにより、寝室がスッキリして開放的で優雅な空間へと生まれ変わります。
このWCLは機能性を重視して作られており、住まい手の使い勝手に合わせて、様々な形態に変化する事が出来ます。
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子供部屋は6帖ほどの広さですが、これ以下でも問題ないように感じます。
というのもFIDEAの住まいは”屋根裏が無い”。
2階全ての部屋にLOFTが設置されいます。全ての部屋にLOFTを設置する事により、実際の居住空間は1.5倍ぐらいの広さになっています。
一見してそれ程狭くないと感じるのは、このLOFTのおかげであると言ってもいいでしょう。
通常の6畳程度の広さに、机、椅子、本棚、ベット、チェストや収納家具を設置するととても狭く感じてしまいます。
いえ、感じるのではなく実際狭い・・・ですね。
所が、この6帖スペースからベット、若しくは机や椅子を除くと狭いと感じなくなります。ではこの除いた部分は何処へ? 答えはLOFTに移動するのです。
LOFTにベット等を置くことにより、下の部分の6帖はとても有効なスペースに変わります。
多くの方が平面ばかりのぞき込んで、実際の立体を認識していないのはやむ得ない事でもありますが、この縦空間をしっかりと認識し、使える空間として有効利用しています。
和室は現代的な造りにしてありますが、仏間、床の間、押入れを確保しています。お客様の主目的によって本格的和室から、このような現代的和室まで制作しています。広さについても4.5帖~8帖くらいまでの広さです。