サイディング

ガルバリウム鋼板

塗り壁仕上げ

外壁の種類は様々なものがありますが、大きく分けてこの3種類が主流となっています。この他にも「木板貼り」や「タイル貼り」等があります。

外装仕上げ材 サイディング

現在、最も使用されているのが「サイディング」と言われる材料です。このサイディングにも種類があり窯業系、金属系の二種類に区分けされています。また、厚みやデザインも様々で厚みは14㎜.15㎜.16㎜.18㎜とあり、デザインもタイル柄や石柄など様々なものが用意されており色目も多種多様です。
準耐火性能があり「燃えない」といった特徴があり、準防火地区や23条地区等、建物が密集している地域に防火規定が指定されている地域でも大丈夫です。

様々な外観や色、防火性能とメリットは沢山ありますが、デメリットが無いわけでもありません。

①表面の塗装
このサイディングの塗装は近年大変進化しており、「耐候性保障30年」なんて商品も出てきました。しかし、ここまで凄い保証を付けている商品は非常に価格が高く、建設コストを押し上げます。サイディング自体の価格も商品によって大きく変わり下は㎡/3000円程度から㎡/15000円以上なんて商品もざらにあります。
ある意味、価格の高い商品は耐候性が高いとも言えます。

しかし、塗装の厚みは1ミクロン(0.001mm)程度であり、紫外線や雨、湿気等から劣化して無くなってしまいます。チョクチョク見受けられるのが建築後10年~20年で家の外壁を再塗装しているのは、サイディングの塗装が劣化してしまうからです。

この塗装劣化を放置しておくと、窯業系サイディングが吸水性があるので、素材自体がボロボロになって再塗装不可となり、外壁を全面的にやり直さないといけなくなります。
再塗装に費用は35坪の大きさの家を目安として、塗装費用+足場費用などで、塗装の種類にもよりますが100万円前後のメンテナンス費用が必要となります。ちなみに、この費用は塗装の種類によって大きく異なり、耐久性の高いものであれば200万とか300万円かかる場合もあります。また、この塗料の種類によって耐久性・耐候性が大きく変わるので、メンテナンス期間が短くなったり、長くなったりします。

サイディングは人工的に作られた商品ですので、使用したサイディングが杯盤になってしまします。この場合、部分的に修理が必要となった場合、商品が無く、柄や色の違う商品を施工しなければならない可能性があり、実際、そういった建物を多く見受けられます。自宅が継ぎ接ぎの外壁になってしまうのは悲しいことで、見栄えも相当悪くなってしまいます。

②ジョイントのコーキング
サイディングのジョイントに「コーキング」という防水をします。しかし、このコーキングも劣化していきます。高価なサイディングにはコーキングの仕様を極力控えた商品もあります。
このコーキングも外壁の防水に非常に大きな役目をしていますが、経年劣化には勝てません。その場合、コーキングを一度はがして、再度施工する事が必要となり。メンテナンス費用がかさみます。35坪の大きさの家を目安として、コーキングやり替え費用だけで数十万円のメンテナンス費用が必要となります。

この様に、非常にデザイン、厚み、工法、色と選択肢が沢山あり、メリットも非常に多いですが、メンテナンス費用が必要になり、高額になるかもしれないといったデメリットもあります。

また、このジョイントが外観のイメージを大きく変えてしまいます。外壁に縦や横のラインが入ってしまうため、少しチープな印象を受けてしまいます。ですが、デザインでカバーする事も出来ないわけでもないので、そこは設計者や工務店の腕の見せ所でもあります。この点を気にされない設計者や工務店はデザイン能力がさほど長けていないかもしれません。同じ値段であれば、良い方を選びたいですよね。

外装仕上げ材 ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板も近年では、外壁材として多用されています。このガルバリウム鋼板は以下の特徴があります。
耐久性があり錆びにくい
軽くて耐震性が高い
カバー工法が可能
シンプルで都会的なデザイン
吸水しにくく凍害に強い
リサイクル可能で地球環境に優しい

といった特徴があります。

①の耐久性があり錆びにくい
この特徴は、素材の成分がアルミ55%、シリコン1.6%、亜鉛43.4%で構成された合金でメッキされた金属素材だからです。実際、初めてガルバリウム鋼板を扱った時に、このガルバリウム鋼板をバケツに水を張った中に入れて3年間観察しましたが、基本錆びるようなことはありませんでした。しかし、切り口は白い粉のような感じになっており、メッキ成分がこの部分を覆ったのではないかと思います。
②軽くて耐震性が高い
まさにその通りで、とても軽いので施工がしやすく、重くないので地震時の揺れで剝がれるようなこともないでしょう。また、鉄板なので火にも強く準防火、23条地区でも使用可能です。
③カバー工法が可能
これは薄くて軽いため、後々のメンテナンスで悪くなった部分を交換するのではなく、上から被せて修復する事が可能です。材料が薄いのでこのようなことが可能になります。反対に薄いので外部からの衝撃に弱く、へこんだり、穴が空いてしまうこともあります。
④シンプルで都会的なデザイン
材料の形状や色にもよりますが、無機質でモダンなデザイン方向を好む方にはピッタリかもしれません。しかし、一歩間違うと「倉庫?工場?」なんてことにもなりかねないので、優れたデザイン能力が必要です。
⑤吸水しにくく凍害に強い
鉄ベースの鋼板なので、材料自体が雨や湿気を吸水してしまうことはありません。海に近かったり、雪や雨が多い地域では有効な選択肢ともいえます。
⑥リサイクル可能で地球環境にやさしい
鉄ベースなのでリサイクルが可能です。壊したものをリサイクルして再度新しい素材にすることが可能です。

以上はメリットでしたが、デメリットもあります。

材料の塗装が剥がれたり、経年劣化で変色する可能性がある
材料自体の腐食はあまりありませんが、外壁や屋根に使われる場合、四六時中、太陽光(紫外線)や気温の変化、雨や湿気にさらされています。この為、材料自体に大きな損傷はありませんが、塗装にダメージを受けることがあります。ガルバリウム鋼板の塗装保証は10年ぐらいです。将来的に再塗装、もしくは交換しなければいけない事があります。経験上、濃い色程ダメージを受ける場合がありますが、このダメージを受ける確率は低いです。

外装仕上げ材 塗り壁

近年では「塗り仕上げ」は少なくなっている外壁材かもしれません。
塗り仕上げは、既製品のサイディングやガルバリウム鋼板とは違い、人(左官屋)の手で外壁を塗って施工する方法です。多くの方がなじみの少ない工法ですが、昔からある外壁材です。
ですが、近年この工法が少なくなったのは、「割れる」「剥がれる」「汚れる」といったデメリットが多かったのは事実。ですが、シームレスで継ぎ目のない高級感のある「塗り仕上げ」は大変魅力的で、既製品には無いものがあります。

近年では、この「塗り仕上げ」の材料や工法がかなり向上し「割れる」「剥がれる」「汚れる」を解消しています。
FIDEAでは、この「塗り仕上げ」を推奨しています。

DIVINATEのカラー 一覧

FIDEAがお勧めする外壁塗り仕上げ材は
[DIVINATE(ディバネート)]

【結露防止効果】
雨水は通さず、空気は通します。そのため、壁内結露を防ぐことができ、家の寿命が延びます。

【耐久性が高い】
粒子が細かいため、接着性が強く、衝撃に強いので、劣化しにくくなります。ラスベガスのホテルなどにも使用され、その耐久性は実証済みです。

【安全性に優れている】
[シックハウス対策] ホルムアルデヒド飛散試験をクリアしています。
ディバネートはホルムアルデヒド飛散量0.3mg/L以下(測定値:0.03mg/L)をクリアしています。
平成15年7月1日より改正建築基準法が改定され、シックハウス対策の規定が加わりました。 ディバネートは、改正建築基準法の告知で定められている性能区分の「規制対象外」であり、ホルムアルデヒド対策マークの等級表示「F☆☆☆☆」を表示しています。

【割れに強い】
弾力性があるため、躯体の変化やゆがみ等によるクラックの心配が少なくなります。

【品のある仕上がり】
独特の質感により、品のある仕上がりとなります。

【防藻・防カビ】
藻・カビをシャットアウトします。

この商品は、長年探し求めていた材料で、「割れる」「剥がれる」「汚れる」を解消しています。実際、このDIVINATEを10数年前に採用した家は、現在も新築時とあまり変わらず、割れず、剥がれも大きな汚れもありません。価格面でもサイディングやガルバリウム板よりも安く大変魅力的です。

この塗り材の特徴

そして最大の魅力は、その圧倒的な高級感です。シームレスで継ぎ目がなく、再塗装の必要性もなく、外壁にかかるメンテナンス費用を限りなく0円にすることができる外壁材です。

この材料は、どの施工会社が手に入れれるわけでもなく、限られた施工会社でしか施工する事ができません。
また、外断熱工法との組み合わせも非常に良く、準防火・23条区域における防火対応もしています。
万が一の補修・修復・修理もでき、その修復跡もわからなくなります。

外壁材は非常に重要なもので、建物の建設コストや、住んでからのメンテナンスコストも考慮に入れて選択したほうが良いと思います。

3種類の外壁材の紹介をしましたが、メリット・デメリットをよく理解したうえで外壁材の選択をする必要があると思います。また、1種類に拘ることなく、部分的に使用する事も可能です。これはデザイン面でもとても有効な手段で、実際外壁材料を変化させることで魅力的な外観が出来上がります。

紹介した外壁材以外にも選択肢はあります。魅力的な外観に仕上げる場合、この3種類以外の材料も使う場合があります。それぞれのメリット・デメリットを考慮した上でデザインする事が重要です。FIDEAでは材料の事をよく理解した上で魅力的な外観デザインを提供しています。

FIDEAでは、住んでからの、コストのかからない家つくりを推奨しています。また、いつでもどこでも手に入る材料・工法で施工された建物は手を入れることにより、新築時の状態を保つことができます。人工的に造られた材料は製造中止や廃盤によって手に入れることが難しく、部分補修がとても難しく、この要因が住宅や建物の耐久性や寿命を短くしているのかもしれません。

目次に戻る

TOP

MENU