薪ストーブまわりのアクセサリーをどうする?

@④薪ストーブアクセサリー@
薪ストーブを設置すると、意外に「アクセサリー」類が多いのに気が付きます。掃除するツールや、薪を割る斧にポットやグローブ等があります。このアクセサリー類を上手にインテリアの一部として収納できればいいのに。と思う人も多いかと思います。

今回は
@①アクセサリーをこんな感じで収納したい@という要望にお応えして、@①一品物アイアン製作@したいと思います。

※

今回は鉄丸棒9mmの太さのものを使います。ホームセンター等で手軽に購入できます。

*①切断@
製作する寸法で若干大き目に切り出します。高速カッターで切断すると簡単ですが、サンダーでもOK。兎に角「切れれば良い」

※

*①曲げる@
この「曲げる」というのが、簡単な様で簡単じゃありません。

手で曲げようと思えば曲がりますが、大きなカーブになってしまいます。

鉄筋ベンダーっていう曲げる道具がありますが、これだけのために買うには高すぎ・・・。

FIDEAは建築の設計・施工なので持ってますけど。

しかし、今回は鉄筋ベンダーを使わず、更にクイックに曲げたい為、溶断トーチを使います。

鉄を溶かして溶断する鉄工所にあるやつねよくあるのですね。
(FIDEAは建築の設計・施工なのでこれも持ってます。)

これで、曲げる部分をピンポイントで炙って曲げます。真っ赤になるまで炙ります。(真っ赤にならないと曲がらないよ)

溶断トーチが無い人は、GASトーチバーナーがホームセンターとかに売っているので、これで代用できます。とにかくピンポイントで鉄筋棒が真っ赤になるまで炙ってください。

曲げる際に写真左上にあるような「アンビル」があると便利ですが、持っている人は少ないかと・・・

代用として、側溝蓋の手かけ部分とかブロック穴に突っ込んでまげるという手段もあります。素手で曲げると火傷します。

軍手はめても長い時間かけると火傷します。

さて、プロはここまで楽勝で5分ぐらいしか時間はかかりません。

わははは

※

*①測定@

指定寸法通り曲がっているか確認し、曲がりが直角なのか?どうかも確認します。

画像は直角に曲がっていないように映っていますが、完璧に直角です。(プロはミスしない)

※

*①溶接@

切って、曲げたら、各部材を溶接します。
溶接と言っても、種類が色々とあります。


●アーク溶接

●MIG・MAG溶接

●TIG溶接

●GAS溶接

この「溶接機」を持っている人は少ないでしょう。しかし「溶接」しないと思った形状にはなりません。

●アーク溶接
ホームセンターで1万円ぐらいからあります。自分で鉄を使った物を作りたい人は買って持っていると便利です。しかし、アーク溶接は薄い鉄は溶接すると溶けて穴が開くので、薄い鉄は無理ですね。簡易的にバッテリー(車用とか大きいバッテリー)を使ってアーク溶接するスゴ技達人もいます。

●MIG・MAG溶接
半自動溶接機といわれるもので、これも最近ホームセンターで売っていますが、高価なので本格的に鉄のDIYやる人じゃないと買えません。でもある程度の薄い鉄板でも溶接できちゃいます。この溶接機はGAS(炭酸ガス(CO2)が必要です。最近では溶接ワイヤーがGAS(炭酸ガス(CO2)不要ってものあるので、どうしても必要じゃないですが、薄い鉄板溶接は絶対に必要です。また、電源が100V と単相200V、三相200Vとありますが、ホームセンターでは電源が100V と単相200Vがほとんどで、三相200Vはプロ仕様で超高いです。

●TIG溶接
これも最近では、小型のものが出ていますが素人は手を出さない方がイイでしょう。これもある程度の熟練技が必要で、アルミなんかも溶接できちゃいますし、薄い材料も溶接でき溶接個所が熟練された人は綺麗です。プロ仕様なのでこれ以上説明しません。

●GAS溶接
これは可燃性ガスと酸素が必要で溶接トーチも必要。熟練技がも必要で素人には無理。これ以上


長々と溶接の種類を説明しましたが、FideaではMIG溶接機があるのでこれで溶接します。

溶接中の作業を写真に撮りたかったですが、一人で作業していたので無理です。(本当はかっこよく溶接してるとこ見せたかった)

後、溶接中に熱を加えすぎると、鉄が歪みます。程よい間隔(冷やす)で溶接すると歪みが少なく正確に作れますが、今回のアクセサリーはそれ程歪が製品に与える影響は少ないので短時間でチャチャッと溶接して塗装します。

完成お披露目

このような感じでアクセサリーが納まりました。背面のレンガ壁に引掛けて使う部材だったんですね。

普段散らかっているアクセサリーを掛けるアクセサリーを製作していたんです。(造っている当方もこうなるとは思ってなかった)

お客さんに「かっこよく写真撮影できたら送ってね」と軽くプレッシャー与えています(笑)とても良い感じに仕上がりました。お客さんも満足、当方も大変満足しています。

このような部材がありそうで無い、さてどうするか?@①じゃあ「無ければつくってしまおう!」@というのがFIDEAの姿勢なのです。

このような感じで構想はお客様で、設計・施工はFIDEAにお任せ。施主も施工者も同時に作る楽しみを味わってやっています。構想が浮かばなくても、あんなのあったら、こんなのあったら。という夢を言って頂けれできる限りお答えしたいと思ってます。(できない場合はゴメンナサイ)

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